社労士として仕事をしていると、
「社労士さんって、もっと年齢層が高いイメージでした」
と言われることがあります。

たしかに、実際の年齢構成を見ても、若い社労士は多いとは言えません。

全国社会保険労務士会連合会の2024年版資料によると、2024年3月31日時点の登録社労士の年齢構成は、20代が0.4%、30代が6.5%となっており、20代と30代を合わせても6.9%にとどまっています。反対に、40代以上が大半を占めています。

また、2024年度の社労士実態調査でも、20〜29歳は0.4%、30〜39歳は6.6%、平均年齢は55.5歳とされていて、40歳以上69歳までで全体の8割を占めるという結果が出ています。

この数字を見ると、
「若い社労士は少ない」
というのは、感覚ではなく事実に近いのだと思います。

でも、私はこれはネガティブなことばかりではないと思っています。

社労士の仕事は、制度を知っているだけでは足りません。
会社の悩みを聞いて、背景を整理して、実務に落とし込んでいく仕事です。
だからこそ経験が強みになる場面は多いですし、長く積み上げていく価値のある仕事だと感じます。

その一方で、若い社労士が少ないからこそ、今の時代ならではの役割もあると思っています。

たとえば、

  • 経営者とより近い距離感で話せること
  • 新しい働き方や価値観に自然に触れていること
  • ITやクラウドツールへの抵抗が少ないこと
  • 「相談するハードルが高そう」という社労士のイメージをやわらげられること

こうした点は、若い世代だからこそ出せる価値でもあるように思います。

社労士というと、どうしても
「手続きの専門家」
「就業規則を作る人」
という印象を持たれがちです。

もちろんそれも大切な役割ですが、実際には、働く人のこと、会社のこと、組織のことを一緒に考える仕事でもあります。

だからこそ、若い社労士が増えることには意味があると思っています。
新しい感覚や、新しい伝え方や、これからの会社に合った支え方が、もっとこの業界に入ってくる余地があるからです。

実際、社労士全体の平均年齢は55.5歳で、20代・30代は少数派です。だからこそ、若い立場でこの仕事に向き合うことには、それ自体に価値があるのかもしれません。

社労士の世界は、決して派手な仕事ではありません。
でも、人が働くこと、会社が続いていくこと、その土台を支える仕事です。

若い社労士が少ないからこそ、
その中でどういう存在でいたいか。
どんな形で役に立てるか。

そんなことを、これからも考えながら仕事をしていきたいと思っています。